夏山山行 尾瀬の山 「燧ヶ岳 至仏山」

日程 7/9(土)~7/11(月)    参加者 9名
1日目 鈴鹿~戸倉P~鳩待峠~山の鼻~見晴キャンプ場  (泊)
2日目 見晴キャンプ場~燧ヶ岳~俎グラ~長英新道を経て沼尻~見晴キャンプ場 (泊)
3日目 見晴キャンプ場~山の鼻~至仏山~小至仏山~鳩待峠~戸倉P~鈴鹿

7/9(土) 車2台に分乗し、早朝4;00に鈴鹿を出発。沼田ICを経て戸倉駐車場へ向かう。
ここで登山の準備をしていよいよ鳩待峠へのバスに乗り込む、天気は上々。
ここから憧れの尾瀬はもう直ぐなのだけどテント泊の為、背中の荷物が重い・・・。
土曜日とあって若者も多い。1時間も歩くとポスターで見た尾瀬ヶ原が広がっている。
皆さん歓声!!足元には既に花の時期が終わった水芭蕉がとんでもない大きな葉っぱに代わって広がっている。水生植物にアクセントを添えるのがワタスゲ・・・。
ポンポンと真っ白で、そよ風に揺れていた。所々ではニッコウキスゲが咲いたばかりの山吹色で誇らしげに咲いている。よく見るとピンクのトキ草、紫色が誇らしげなヒオウギアヤメ、カキツバタ(実は見分けが難しい)、コヨウラクツツジ等嬉しくてついつい足が止まってしまう。参加者に山野草に詳しい人もいていろいろ教えてもらいながら、背中の重みも忘れて尾瀬を満喫。行き交ったカメラマニアそうな人が希少種の「オゼ草」を教えてくださった。
ゆっくり休んだ山の鼻小屋を過ぎてからは、雄大な燧ヶ岳が聳えている。
ハッキリと確認はできなかったが沼に映る「逆さ燧」も楽しみ、長い尾瀬の木道歩きを、右に左に目をやりながら、3時間でキャンプ地の見晴に到着。2名は小屋泊される。
早々とそれぞれにmyテントを設営し、夕飯の準備。CLは自前の加佐登米を上手に炊かれた。私はお湯を注いで3分のカルボナーラとミニ味噌ラーメン。小屋で調達したビールも美味しそうに飛び交っていた。夕食後は明朝の燧ヶ岳登山に向けて準備をして早く就寝。


7/10(日)燧小屋4時 出発  燧ヶ岳登山
サブザックの為、背中は軽い。頂上近くでは大きな岩が出て3点確保で慎重に登る。
振り向くと霧の尾瀬ヶ原が広がっていて実に幻想的な景色だった。登るにつれてハクサンシャクナゲが満開の時期を迎えていた、鈴鹿で咲くホンシャクナゲより一回り小ぶりの可愛い花。燧ヶ岳の頂上はゴツゴツしていた、雲の間から明日行く「至仏山」が見えていた。
下りは長英新道で、時々は急坂もあり大きな尾瀬沼を見下ろしながらの下山となる。昼食は、湖畔の休憩所で摂る。本日の行動時間は9時間半でコースタイムより半時間ほど短縮。 夕食タイムになると雨が怪しくなってきたので、それぞれのテントですます。
夜半の大雨にはびっくりしたが、いつの間にか眠っていた。

7/11(月)3時前には起きだして、朝食を摂りテントを撤収して出発の準備にかかる。
ありがたいことに雨がやんでいたので、撤収作業が捗る。
5:00 燧小屋出発。雨で濡れたテントが重い・・・。燧ヶ岳を背に至仏山に向かって先ずは山の鼻小屋を目指す。ワタスゲは昨夜の雨で重くなりしょんぼり、ニッコウキスゲは朝陽を浴びてキラキラとワタスゲとは対照的に綺麗で、これからの登山にエールを送ってくれているようだった。
山の鼻からの「登り専用」の登山道は,階段あり、ゴロゴロ岩がありの厳しい道でザックの重みがこたえた。ⅭLの「休憩しよか~!」の声掛けを待ちかねたこと。
見下ろす尾瀬ヶ原の先に燧ヶ岳も見えて、この瞬間に胸が熱くなった。
至仏山は、山全体が「蛇紋岩」という岩で成り立っていて、登山者が足を置いたり手で岩をつかむ位置がどうしても同じ場所になるので、きれいに黒光りして非常に滑りやすくなっている。蛇紋というだけあって、石好きの私は立ち止まってこの模様を一時眺めていたいほどの綺麗な模様だった。
ゴールの鳩待峠までは長く、疲れて足取りがだんだん重くなってしまう。無事に戻れた時にはホットして、ベンチに座り込んでしまった。


この3日間、いいお天気に恵まれて念願の尾瀬に包まれたことに感謝。
燧ヶ岳、至仏山登山もお花有り、展望も良く素晴らしかった。テント泊を決めていたので荷物が多く、体力的に不安が多かったが、たくさんの花と出会えたことと、素敵な仲間の皆さんとご一緒で頑張れました。
CL、SLのお二人はじめ、皆さんありがとうございました。重い荷物を背負って歩くだけでも大変なところを、長距離の運転もして頂き感謝申し上げます。        F・N 記