日時 9月10日(日)~13日(水)
参加者 5名(男性3名女性2名)
コース
一日目 9:00 鈴鹿スタート→3:00グリーンビュー立山(前泊)
二日目 9:00 折立→12:15五光岩ベンチ→13:30太郎平小屋→14:45薬師沢第二ベンチ
15:10薬師沢ベンチ→16:05薬師沢小屋
三日目 6:30 薬師沢小屋→9:00赤木沢分岐→11:05大滝→14:38北ノ俣岳
16:30太郎山→ 16:40太郎平小屋
四日目 6:40 太郎平小屋→7:30五光岩ベンチ→9:00太郎坂→10:00折立
一日目
計画当初は、折立キャンプ場でテント泊の予定だったが、キャンプ場にクマが出没し、キャンプ場が閉鎖になった。急遽、立山で前泊に変更したので、温泉につかり、とてもゆっくりできた。
二日目
宿で朝食を済ませ、折立まで、車を走らせる。いよいよ、スタートだ。今回の沢山行は、
私が、山岳会へ入会して、初めての北アルプス赤木沢例会だった。心は、ウキウキと心配の入り混じった複雑な気持ちだった。ザックは、沢の用意で、重い。久しぶりの重さである。
今日は、薬師沢小屋まで、登山道を歩く。天気は、曇り時々小雨。暑くはないし、時々風もあり、歩きやすいが、太郎平小屋までは、5時間の急登を登っていく。三角点までは、黙々と登った。三角点で、しばし、休憩。五光岩を目指すが、小雨が降ってきた。明日からの天気が心配になってきた。五光岩で昼食。階段状の整備された道を歩いていくが、ゴロゴロ石で歩きにくい。薬師岳が見えた。やっと太郎平小屋に到着。これから、薬師沢小屋まで、下りと聞いていたが、長い。3回、橋のある渡渉をした。。でも幸いにもこの頃は雨が止んでいた。川には大きなイワナが泳いでいた。ベンチで休憩する時も、景色はよかった。もう、晩夏、秋の気配も感じられる。16時やっと薬師沢小屋に到着。5時半までの夕食までに、明日の沢準備をする。夕食後外に出たら雨が降っていた。びっくり。山の天気はわからない。明日の天気も曇りのち雨。
三日目
6時半、薬師沢小屋のテラスの梯子を降りてすぐに入渓する。何度も赤木沢に来ている先輩方は、川の水量が少ないのに、驚いている。ハーネスを付け、仲間はライフジャケットも用意して、沢に入ったが、必要なさそうでひとまず安心した。水量が多いと黒部川の源流に流されるかもしれないと脅されていた。
赤木沢は、黒部川の源流部にある支流で、最後は赤木岳につめ上げる。沢を経験した者は、一度は行ってみたい沢である。私も、赤木沢の滝の綺麗な写真を何度も見ていて、一度は行ってみたいと思っていた。
黒部川をさかのぼり、赤木沢出合いまで、約2時間半。赤木沢に入り大滝を巻いて、登っていく。約3時間
黒部川の遡行を開始。ゴルジュもへつって歩いていく。水量が多くてへつれない時やドボンした時は、泳いだりしなければならない。水も冷たいらしいが、今回は免れた。
途中どうしてもへつれず、岩を登ろうとしたが、ロープを張っても無理だということで、高巻きすることになった。笹が背丈ほどあり、藪漕ぎして、ルートファインディングして歩かなければならない。また、笹はよく滑る。やっと元の川に戻り、遡行を続ける。
目の前にグランドキャニオンと言われる、赤木沢出合いの場所に到着。水量は少ないが、とても綺麗。ウオーターウオーキングを楽しみながら、綺麗な赤茶色のなめ滝に出会う。この頃は、何と太陽も出てくれて、雨が降ってくると思っていた私たちは、お天道様に心から感謝した。水も透明度が高く、陽に当たって綺麗。これから、これからどんな滝に出会うのだろうかと楽しみになってきた。4段の滝、二段の滝、大岩を過ぎナメ滝、階段状の滝を楽しみながら、遡行して行く。途中滝を登った上で昼食。休憩。滝の周囲の草花、特に、ノギランの紅葉が始まっていて、空の青空とオレンジと滝の真っ白な水しぶきのコントラストが素晴らしい。滝壷も深緑。落ちたら大変と思いながら、いよいよ大滝に着く。高く切り立った断崖から流れる滝は、水量は少ないと言えど、豪快だった。
この滝はほとんど高巻きするが、この高巻きが、きつい。直登で、岩場、一歩間違えば、滑落、致命傷になる。集中して、3点確保して登る。無事に滝の上部に出た。上から見る滝もすばらしかった。この後、赤木平の方を目指して、沢を上り詰めていく。
やっと、見晴らしのいい、草原みたいな所にでた。赤木岳が見えた。沢道具を脱ぎ、靴を履き替えた。濡れた沢道具をリュックに入れるとずっしりと重い。これから、稜線目指して、歩くのだが、道が分かりづらく、上りがきつい。赤木岳近くの稜線にやっと着き、安堵した。。
大滝から、約3時間かかった。これから、太郎平小屋を目指して歩く。歩きやすい道だが、疲れた足には、長かった。途中、ライチョウを6羽程見つけ、大喜び。立山には多いが、こんなところにも生息しているのだ。16時40分やっと太郎平小屋に着いた。 (K.Y記)