山岳会の紹介(設立趣意・行動指針)

鈴鹿山岳会の発会にあたり

かつて多くの若者が、情熱を傾けた登山も、世の中の発展に伴う趣味の多様化と共に、その多くは山への情熱を失い、ネイチャーランドとしてしか山を理解しない傾向になりつつある。 しかし山には、「生」それ自体を自らに問いかけるものから、自然と対話する科学まで人間の深淵にせまる課題を我々に与えてくれる。 今日中高齢者が、失われた青春を取り戻そうとするかのごとく、山登りに熱い眼差しを向けていることは、この本質と無縁ではないと思う。とは言え、時の流れに身をまかせているだけでは道を創ることは出来ない、多様な欲求のなかにも一つに通い合える一筋の糸を山に求めて、共に歩いていこう。 若者は、そこに未来の礎となる心の拠り所を見つけることが出来るから。歳を重ねた者は、そこに安らぎを感じることが出来るから。
 鈴鹿山岳会は、このような想いを設立の趣意にこめ、ここに発足しました。会員各位のご協力によって、この会が末永い成長の礎を築くことが出来るよう願ってやみません。 鈴鹿山岳会の名前は、戦後のれいめい期に活躍した会の名称です。津市、松阪市、伊勢市、桑名市には歴史ある地方山岳会が有りながら、近年鈴鹿市では、このような活動をみることはありませんでした。 我々の会が将来にわたり地方山岳会として定着し、周辺市町村の有志と共に確実な歩みの出来ることを願い「鈴鹿山岳会」と呼称することになりました。

 

平成8年3月

鈴鹿山岳会 代表(現:相談役) 田中 均
三重県山岳連盟顧問(名誉会長)、日本体育協会公認山岳上級指導員

設立趣意

  1. 「山と自然に親しむ」ことを、共通の目的として集い、その行動を通じて、善良にして友好な人間関係をつくることを目的とする。
  2. 会員個々の研さんにより、安全にして活発な登山を実行する。
  3. この会は、運営の中心を鈴鹿市(会長宅)に置き、「鈴鹿山岳会」と呼称する。

行動指針

  • 会員は小グループ(個人)山行を活動の中心とし、その計画から結果まで、各段階で定例会に報告する。
  • 会として定例会は、年6回(2ヶ月1回)程度とする。
  • 定例会の運営は、より良い意見の創造によって、活発化するよう、会員一人一人が心掛ける。
  • 会としての年間計画は、会員の総意(年次総会)によって計画実行する。その他の山行については定例会等で参加者を呼びかけ実行する。

平成8年4月1日制定

平成25年4月13日改定(4版)施行